デノンのスピーカー「USC-101」ペアです。
以下の整備を施しています。
・ ツイーターの交換
・ ウーファーエッジの張替え
・ ディバイディングネットワークの新設
・ 配線の新設
・ コネクターユニットの交換
・ キャビネットの補強
・ 吸音材の新設
ツイーターユニットを換装しています。
ウーファーエッジをラバーフォーム製で張り替えています。
ディバイディングネットワークを再構築しています。(写真9枚目左下)
3次HPFと2次LPFの組合せ。C/O周波数は4.5kHzです。
コアコイルは別のスピーカーから流用しています。コンデンサはすべて音響向け電解コンデンサ。HPFの1次はヤマハのスピーカーで使われるニッケミ「SNX」です。
上記に伴い、内部ケーブルをすべて引き替えています。
背面のコネクターユニットをバナナプラグ対応品に換装しています。
キャビネットの両側面を内側から保持するラダー状の補強材を新設しています。(写真9枚目右下)
吸音材として、キャビネット底面とウーファーマグネットの周囲にシンサレート製シートを設置しています。
また、前面プレートにもフェルト製シートを貼っています。
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キャビネット外観は、片方の天面に擦り傷が多めです。(写真8枚目)
また底面に擦り傷があります。経年相応です。
前面ネットに穴や剥がれはありませんが、全体的に日焼けして退色しています。
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90年代デノンが展開していたシステムコンポ「EXSCENE」より、92年発売の「D-101」のスピーカー部です。
光沢のある暗い木目調シートと、大きめのマグネットを積んだウーファーが特徴。
残念ながらツイーターが劣化し故障寸前のため丸ごと交換。新しいものもオリジナルと同径パルプ製の似た質感のものをチョイスしています。
フィルター回路は、コンポスピーカーらしいドンシャリとなるように調節するとともに、不要な共振を抑えてあります。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ式/防磁設計
・ 5cmコーン型ツイーター/13cmコーン型ウーファー
・ 寸法:181W x 362H x 248D mm
・ 重量:5.2kg/1本
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:45Hz~20kHz
・ 最大入力:80W
・ 音圧Lv:87dB
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