VICTOR が1975年に発売したプリメインアンプです。出力段にはダーリントンパワーパックを採用しています。純コンプリメンタリパワーアンプのバイアス回路以降をパッケージ化したもので、実装面でのコストダウンを実現しています。当時の各社の主力売れ筋アンプが、59,800円帯でしのぎを削っていた時代で、そこまで予算が無いマニア向けにはキット製品も多く販売されていました。このアンプは完成品でありながら、低価格でユーザーのニーズに応えた製品でした。出力は、43W+43W(8Ω、20Hz~20kHz)で、主力製品と肩を並べるものでした。
フィルターSWやPHONO2入力が省略されていますが、TAPE2が前面にRCAコネクタで出ていますので、当時は借りてきたテープデッキを使ってダビングするニーズに対応していたものと考えられます。
出品機は、パネルを分解して洗浄しましたので、きれいな状態となっています。音量VRの最小音量部に少しガリがありますが、音が出始める部分ですので、実用上は問題がないと思います。その他は接点をメンテナンスしましたので、不良個所はありません。LINE、フォノとも良い音で再生します。幅390x高さ152x奥行330mmと小さめのサイズです。
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