1971年発売のTRIOブランドプリメインアンプです。メタルトランジスタ2SD188/2SA627を終段に使った純コンプリメンタリ回路で出力は35W+35W(8Ω)です。
TRIOの前身であった春日無線の系譜か、通信機のようなメカニカルなデザインが特徴です。パープルのソースインジケータとその中央にあるフォーンジャックがユニークです。フォノイコライザは前段にLOWレベル増幅段を設けており、MCカートリッジで不足するゲインを補うことができるようになっています。
スピーカー保護回路はありますが、アンプ出力異常時に切断する動作を行う回路で、ミューティングとしては機能しません。
今では珍しい、NULL BALANCEスイッチが付属しています。これは、ロックしないスイッチになっており、押しながら左右のスピーカーの音が聞こえないようにBALANCE位置を調整する機能です。
ライン、フォノ(MM/MC)とも良い音で再生します。ボリューム、スイッチに気になるようなガリやノイズはありません。
劣化したトランジスタ、電解コンデンサを交換しました。カバーの上面のネジが一か所バカになっているので、カバーを挿してあります。使用上の影響はありません。
製品仕様補足
Speaker切り替えSWのA&Bは、AとBの両方にスピーカーが接続されているときに有効でスピーカーは直列接続となります。
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