月刊Stereo誌の付録 真空管ハイブリッドプリメインアンプLXV-OT7(MK-llではありません)の回路上のコンデンサー類を自分好みのものに置換するなどのチューンナップを施したものです。
手作業でニスを多層塗装したLUXMANっぽい(笑)ウッドケース(スプルース材)に収納しました。
自宅サブシステムの中核機器として活躍してきた一品で愛着もありますが、他の自作アンプとの併用で出番が少なくなったので出品します。
Stereo誌の付録シリーズの中でLUXMANの関わったこのアンプは12AU7規格の真空管を使って音色造りをしているのが特徴です。
後にMK-Ⅱが出ますが、個人的には真空管の「効き」が良いこちらが好みです。
本品は更にもう一歩踏み込んで以下の①〜③のチューンナップを施しました。
① 基板上の電解コンデンサーを大容量のオーディオグレード品に置換しました。
② カップルコンデンサーを1μFのフィル厶品へと置換しました。
詳細は添付の回路図と置換前後の写真をご参照ください。
LXV-OT7のコンデンサー置換は多くの例がありますが、試行錯誤を経てたどり着いた自分なりの厳選品を使うことで納得のいく音に行き着くことができました。
③ 本体天板に銅板テープを貼り付けてノイズシールドと制振を行いました。
④ ウッドケースは別売りの純正スプルース品に水性ニスを何層にも塗り重ねました。
①〜④のチューンナップによるOT7オリジナルからの音の変化に関する私個人の感想です。
OT7オリジナルは繊細な表現力に加えて真空管を介した味わい深い音調が特徴ですが、神経質でドライな面も垣間見えていました。
今回のチューンナップによって、音の芯が太くなると同時に潤いと余韻の美しさが加わり、音色全体が暖色系にシフトしました。
個人的には『付録シリーズものでも此処までくるのか!』と思えるレベルになったと思っています。
但し、他の構成機器、設置環境、再生する音楽等によって音の印象は変わることをよくご理解の上でご検討ください。
真空管は差し換えて楽しむのが醍醐味と思いますので、敢えてオリジナル品に戻してあります。
私にはMullardリイシューが最適でした。
機種名: LXV-OT7
メーカー: LUXMAN
付属品: 専用スプルース材ウッドケース(手塗り品)、純正ACアダプター
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